Ray/BUMP OF CHICKEN
Twitterでは意味深に「いつか書こうと思ってたけど~」なんて呟きましたが、もう10年近く前の出来事の消化ができるのは今なんじゃないかなって気がしてる。
鴨川に向かって携帯を投げたエピソードの印象から人にはよく鴨川が~なんて言葉で笑って話していたけど、あの期間の出来事って俺にとっては大きすぎる影響があって、忘れてもいないし、もう引きずっていないとも思っていたけど、結局そんなことはなくてというのをずーーーーーーっと繰り返してた。
小説を書くのをやめていた期間に出会って、もう一度書く理由にもなったし、書くことをやめられない原因にもなったし、めちゃくちゃ喜んだことと悲しんだこともあったし、それを消化するためにもいつかはそのこと自体を書かないと終われないと思っていて、しげっと的には勝手に「鴨川三部作構想」つって、2作品目まではまあ頑張ったけど、最後にこのこと自体を書くってことだけ決めていたわけで。
一作目はこれ。
『カメはウサギを追いかける』橋本成亮(『ウサギとカメ』) | BOOK SHORTS
終わった次の日から3日間、ほぼ寝ずに書いて、教職の免許の総まとめみたいな日に見直して、バイト前にファーストキッチンで飯食いながら応募したことまで覚えてる。
このときはとにかく落ち込んでいたから、「鴨川よりいい話を書いてやる!」ってことと、とにかく希望しかない話にしたいなっていうのでこういう内容になりました。
投稿して5年後に書籍化(短編集)されるなんて、事実は小説よりも奇なり。
二作目は気持ちが入りすぎた
4年もかかるとは思ってなかったし、これは2ちゃんで書いてて正解だった。
普通に投稿サイトに書いてたらたぶん途中で挫折したと思うし、何より超編過ぎ。
カクヨムで今まとめなおしてるけど、たぶんぜんぶで2~30万字くらいあるね。
まだ序盤の時点で6万字あって絶望した。
これを書き始めたときは終わってから半年くらい経った後で、どちらかといえば感謝していた気持ちが強くて、俺自身はヒロイン目線でその出来事を消化しようとしてたかな。。
これもまた、最初の会社の研修期間に延々とドトールにこもって書き始め、2ちゃんだったおかげで通勤電車や職場の昼休憩にスマホで打ったりもしてたね。
今まで俺が書いてきたなかで一番長いのも、個人的によくかけたなって思うのもこれ。
で、三作目ではもうほぼ私小説というか、あった出来事とそのおかげで向き合えたこととかをまとめて、それでやっと俺の感情の整理が終わるのかなと。
10年近くかかると思ってなかったし、実際この期間のうちにも色々あったけど、まあでもやっぱり俺が一番影響を受けたのはこの出来事だったよなって話。
そういう気持ちで、これからの一作を書こうと思います。
これがあなたに届けばいいなと思うし、届かなければいいなとも思いながら。