元々小説を書いてる途中に他に書きたいことができてしまいがちで、書きながら萎えてしまう(他のこと書きたいとなる)ことが多かったんですよ、僕。
あの話も書きたい、この話も書きたいって。
そんな時に、どうしても書きたい話というか、言葉にしてしまいたいけどうまく言えない感情があって、それをどうしても消化してしまいたくてこの作品に詰めました。
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クズの本懐みたいになったかもしれない。
書きたくなったきっかけは大学時代の失恋で、はっきり覚えてるのが「漫画家になるためにはこんなこと(付き合ったりだとか、なんちゃって同棲みたいなこととか)してる暇はないなって思った」って言われてフラれたこと。
小説家になることを、大学にはいってしばらくのうちは諦めてたんですよ。
期待値が低いから。
なれるかも分からない小説家を目指すより、そこそこいい大学に受かったんだから、そこそこいい企業に勤める方が幸せでは?って勉強してたね。
そんな時に、小説家をもう一度目指すきっかけをくれた子に、そんな理由でフラれたから、「絶対にお前より面白い話書いてやる」って思って、勢いで書いたのがまず書籍化してもらった短編。
短編集はなんていうか明るい話しか書いてなかったけど、もっと仄暗い感情を出したくて、この話を書き始めたら4年もかかってしまったよって話。
でもなんていうか、期待値が低くても目指したい未来に向かって頑張る気持ちとか、でも失恋したときに感じた暗い気持ちとか、その頃の全部を詰めて書いたつもりだから、自分で言うけどこの作品、自分で言うけどめっちゃ好きです。
これを好きっていってくれる人とは仲良くなれると思う。
もっと若かった頃の感性だから今思うと「それは甘え」って思うところもあるけれど、あの頃のあの経験があったから書けた作品だとも思ってる。
まだまだ書き続けるけど、今のところ俺の人生で書いた中で改心の出来は短編よりこっちですね。
期待値の高い未来ではないけれど、これからも俺は書き続けていきます。