たぶん俺の人生に一番影響を与えてる。
色んな人に憧れたし、尊敬する人もこうなりたいなって人もいるけど、影響を受けたのはたぶん加藤くん。
尊敬する人でもあって、いつか並びたい人でもあって、でもそうなりたくない憧れでもあって、なれないなとも思ってて、でもやっぱりいつかはそうなりたい。
今思えば、子どもの頃から勝手に背中を追いかけてた。
子どもの頃、っていうか小学5年生まではジャニーズ嫌いだったんですよ、僕。
w-inds.が好きだったからね。事務所仲悪いって聞いてたし。
実力あるのに隠されてるの酷いなって思ってた。
だからNEWSにもあんまりいい印象はなかった。
姉ちゃんがバレー見てるときに希望~Yell~が耳に残ってて、友達に借りたMDにも入ってたからそれでちょっと聞いてたくらい。
でも俺、姉ちゃんっ子だったから、姉ちゃんが好きなものって結局俺も好きになっちゃうわけ。
Ya-Ya-yahも見れば少クラも見ちゃうわけ。
そしたら好きになっちゃうのさ。
やっぱさぁ、かっこいいもんですわ皆さん!
かっこいいんだよ!
草野くんは足速いし。薮くんは歌うまいし。
でもシゲは最初から「加藤くんってめちゃくちゃかっこいい!」って感じじゃないの。
「何かNEWSにいる賑やかしの人だなぁ」みたいに見てた。
そしたら手越と一緒にミスドに潜入したら言うわけよ。
「手越お前、ポンポンデリングになってるよ!」
バカだからこれだけで「加藤くんってこんなこと急に言えるのすげぇ!おもしれぇ!かっけぇ!」ってなったわけさ。
あとちょっと草野くんにも似てるなって思ってたのは正直ある。
そしたらだんだん気になってくるわけよ加藤くんが。
で、姉ちゃんが買ってたアイドル誌でNEWSとYa-Ya-yahのページばかり読んでたら、やっぱり加藤くんと草野くんと薮くんのことばかり覚えるわけ。
でもそうなると、加藤くんについては割と色んな情報が入ってくるわけで。
「青山学院……東京の頭いい学校なんだ!すげぇ!」
「音楽好きなんだ……かっけぇ!」
「髪なげぇ……かっけぇ!」
小学生ってそんなもんよ。
でもそのあとすぐ、NEWSは活動休止になって、そしたら今度はMyojoでエッセイ書くじゃないですか!
青い独り言、今でも読み返してますよもちろん!
あれのね、「個―identity-」「学―interest-」の二つ。
あれで一気に「加藤成亮は尊敬する人」になった。
本文は調べたらネットでも出てくるみたいだし(たぶん本当は良くない)、読んでほしいからここには書かないけど。
あれを読んでから、「加藤くんみたいな人になりたい」っていう目標ができた。
でも、別に顔がジャニーズ面なわけではないですし、それなら何を目指すよってなったらとりあえず勉強かなって。
歌もダンスもない代わりにサッカーやってたし、サッカーと勉強は頑張ろうなって。
ファッションに興味を持ったのも加藤くんのおかげだった。
星をめざしてのジャケ写がかっこよくて、パーカー×テーラードって服装を真似したくなったのが俺のファッション趣味の入口。
その直後にruss-kのcmとかもあったしね。
そんな感じで高校に入ってからも、俺は加藤くんの背中を追いかけてた。
青学に入るぞって信じて疑ってなかったからオープンキャンパスにも行ったね。高校2年の夏。
結局そのあと、姉ちゃんに「青学はシゲみたいなキラキラ男子がいるのはいいけどあんたみたいな芋にはちょっと」ということで志望変更なんかもあって、シゲの地元の大阪にある阪大になりましたと。
で、大学はいったら満足しちゃったんだよね。
シゲはちょうど裸の時代の一万字インタビューでこう言っていました。
人によってがんばりかたって違うと思うんです
(中略)
俺はこんなにダメだからがんばろう、ってがんばりかたもある
これさ、当時もすごい言葉だなって思ってた。でも刺さらなかった。
だって頑張りたいことがなくなってたから。
サッカー選手にはもうなれないと思ってた。
小説家になりたい夢を子どもの頃からもっていた。でも阪大に入って普通に頑張れば普通に安定した未来が見えてるのに追いかけるものなのか?
だから頑張りたいことってなかった。
自分はこんなにダメだから、ほどほどでいいやって思ってた。
数年続きます。
そしてある出会いがあり、漫画家を目指している人に出会って衝撃を受けます。
U R not aloneの歌詞を借りるならこんな感じ。
それでも闘っている そんな人はきっと他にいる
闘ってないなって。
加藤くんの背中を追いかけてたはずなのに、他にも色んな人の背中を追いかけていたはずなのに今は形でしか追えてないなって。
本質的なものは追えてなかった。
そしてその出会いもあって、「小説家になりたい」って夢を再び追いかけることができて。
その時に支えになったのもシゲの言葉なんだよね。
人は自分の歩幅でしか歩けないから
ダメだけど、がんばるよ。みたいなね。
たぶん俺もダメなんだろうなって思うわけよ。
すぐ満足するし、すぐ妥協するし、すぐ諦める。
でも何度立ち止まってもまた賽をフルスイングできたのは加藤くんの言葉に背中を押されたからなんだろうなって。
そして賽をふりなおせたから、橋本成亮とかいうド直球なPNでやっと商業誌に載せて貰えたんだろうね。
加藤くんの後ろ向きでも頑張れるっていう本質的なところに少しでも近づきたくて、今でも俺はあなたに憧れています。
小説家になりたいっていうのは、決して今の加藤くんのステージに上がりたいわけではなくて元々の俺の夢だったんだけど、「本屋さんに並ぶ本を出す」という夢を叶えられたので、次は「加藤くんと対談して、勝手に背中を追いかけてきたことを伝える」っていうストーカーな夢を叶えるまで書きつづけます。
ダメだけど、がんばるよ。
サンキューシゲアキ!サンキューな!
これからも憧れの人です。